久高島(くだかじま)は、沖縄本島東南部の知念岬の東海上5.3kmに浮かぶ約3km・周囲8kmの細長い島です。
那覇からアクセスしやすい離島なので、近年は自然豊かな沖縄を感じられる観光地としても人気があります。同時に沖縄の聖地「神の島」であることも忘れてはなりません。
琉球の創世神アマミキヨが国づくりを行い、理想郷ニライカナイに繋がる五穀発祥の地と琉球神話では言い伝えられています。
琉球王朝時代には国王が巡礼に訪れていた歴史があり、現在も年間を通して数多くの神事が行われています。そのくらい沖縄においては神聖な場所です。
この記事では、久高島を満喫するための情報と回るにあたって知っておきたい注意事項についてまとめました。
Contents
【久高島観光を満喫する】レンタサイクルで巡る所要時間
久高島には公共交通機関はないので、移動手段はレンタサイクルが便利です。2〜3時間あればゆっくりと島を回ることができます。
島で唯一遊泳OKのメーギ浜で海水浴をしたり、ゆっくり海を眺めたい場合はもう少し時間を取っても良いと思います。
フェリーが到着する徳仁港(とくじんこう)の付近に自転車を借りられる店舗が3箇所あります。その内のひとつ「久高船待合所」は、フェリーの待合所でもあり久高島のお土産や書籍を購入できます。
料金は1時間300円(終日プランもあり)から。電動自転車もレンタルできます。トイレやコインロッカーが完備されているため、久高島を散策する拠点としてとても便利ですね。
集落の外にはトイレや自動販売機はありません。熱中症・日焼け対策は万全に!
店舗名 | 久高海運合名会社券売所 |
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住所 | 沖縄県南城市知念久高 |
電話番号 | 098-948-2873 |
営業時間 | 8:00〜18:00 |
久高島の集落内を散策
久高殿(ウドゥンミャー)
島の繁栄を祈る祭祀が執り行われる場所。イラブー(海蛇)を燻製にする小屋もあります。
外間殿(ウフグイ/フカマトゥン)
久高殿とならび島の二大祭祀場のひとつ。各家庭にある香炉の大元の大香炉が置かれており重要な場所です。
大里家(ウプラトゥ)
久高島で一番古いとされている家。初めて農耕をし、五穀の神様となったアカツミーとシマリバーが祀られています。
カベール岬
久高島の北東に伸びる白い一本道をまっすぐ進むと、島の北端「カベール岬」に繋がっています。琉球の創世神アマミキヨが降り立ったという伝説のある聖地です。
断崖となっており、久高島で一番の絶景ポイントです。海が穏やかな日の海水は特に透明度が高く、心が洗われるような気持ちになります。
ロマンスロード
整備された遊歩道で景色がとても綺麗です。東屋やベンチがあるので、自転車で散策中の休憩スポットとしてもぴったり。夕日を見るのにも適しています。
途中、階段を降りるとウディ浜がありますが、観光客によるマナー違反が多発したため、現在は立ち入り禁止となっています。
イシキ浜
イシキ浜は島の中ほどの東海岸にあり、理想郷ニライカナイから神様が乗った船がやってきて船を停泊させた場所といわれています。
この浜に五穀が入った壷が流れ着き、それから久高島・沖縄本島へ穀物が広まったという伝説がある神聖な浜辺です。
久高島での注意事項
久高島には古来より先祖から代々受け継がれてきた文化と聖地、それを守るための決まりごとがあります。
- 立ち入り禁止の御嶽(うたき)や拝所(うがんじゅ)神聖な浜があるため 、気軽に立ち入らず良く確認してから行動を!
- 島のものは小石ひとつ持ち帰ってはならない
- メーギ浜以外は遊泳禁止
- 集落内を水着姿で歩いたり露出しない
- 自転車は安全運転でゆっくりと移動する
- 久高島のお土産を買って帰ろう
沖縄に遊びにきたからには存分に楽しもう!という気持ちもあると思いますが「お邪魔している」という謙虚さを持って行動するようにしましょう。