波照間島(はてるまじま)

【南十字星】波照間島で観測するための必須条件とは?

【南十字星】波照間島で観測するための必須条件とは?

近年、流星群は必ず話題になるほど注目を集めているのがスターウオッチング(星空観測)です。夜空を眺めるととても落ち着くという人も多いですね。

スターウオッチングに一番重要なのは、可能な限り明かりがないこと。人工的な明かりはもちろん、月の明かりでも邪魔になってしまいます。

夜間でも常に明るい都市部では、綺麗な星空を眺めることはなかなか難しい…。

専門のナイトツアーに参加するのも良いですが、せっかくなら特別な星「南十字星」を同時に見に行きませんか?

どこでも見られるというわけではなく、日本で完全な南十字星を観測できるのは沖縄だけなんです!

【南十字星】波照間島で観測するための必須条件とは?

波照間島にさえ行けばいつでも南十字星を観測できるというわけではないんです。必須条件とおすすめのタイミングを紹介します。

時期と時刻

南十字星を観測することができるのは、12月〜6月頃までです。

南中時刻(日の出から日の入りまでの真ん中)を考慮するとベストシーズンは4月〜6月中旬までといわれています。

南十字星は南中時刻の前後1時間くらいが見ごろです。

1月初旬は日の出に近く、6月下旬は日の入りより前の時刻の出現になっていきます。例えば、1月1日の南中時刻は朝の6:31で6月1日は夜の20:29です。

雲が少ない

ふだんはあまり意識しませんが、夜間の天気も曇りではなく晴れである必要があります。雲が多いと星が隠れてしまい、見えづらいかほとんど見えなくなってしまいます。

10日間の星空指数の予報が確認できるサイトがあるので、ぜひ参考にして下さい。

参考サイト|竹富町の星空指数 – 日本気象協会 tenki.jp

満月でないこと

忘れがちで重要なポイントは、月の明かりがない日に行くことです。南十字星を目的にする場合は、なるべく満月に近い日は避けましょう。新月の日が一番適しています。

参考サイト|月齢カレンダー

南十字星ってどんな星?

南十字星は、正式には「みなみじゅうじ座」といいます。全天88星座の中でもっとも小さい星座です。英語ではサザンクロスと呼ばれており、名前だけなら耳にしたことがある人も多いと思います。

ひとつの星ではなく、4つの星が十字を形作っています。3方向は「ケンタウルス座」で囲まれ、ほかの部分は「はえ座」と接しています。

実は南十字星の近くには、同じように十字に繋げられる「ニセ十字」があるため、素人にはなかなか判別できないんです。

15世紀半ばから17世紀半ば頃の大航海時代から、昔の船乗りたちの間では南の方角を指し示す星として重要視されていました。もし「ニセ十字」と間違えると全然違う方向に航海してしまうことになるので大変でした。

日本で南十字星を見るなら波照間島へ

南十字星はとても低い位置にあるため、日本を含め北半球の大部分では見ることができません。ただし、日本でも場所と時期によっては綺麗な十字を観測することが可能!

特に沖縄の八重山諸島にある波照間島は、日本国内で南十字星が見られる場所として有名です。波照間島は日本最南端の有人島で、非常に美しいビーチと南国の雰囲気が人気の観光スポットです。

波照間島へは船でのみ行くことができます。

波照間島の星空観測スポット

波照間島の南東部には星空観測タワーという専門施設が開館しています。星空観測タワー付近には民家や街灯もなくとても暗いため、スターウオッチングに最適なんです。

南十字星を見るために訪れる旅行者も多いため、夜間にはガイド付きの星空観測ツアーが開催されることも!

それに合わせて、ほとんどの宿泊施設では送迎サービスがあります。

併設のプラネタリウムのほか、屋上で本物の夜空をレーザーポインターで指しながらの解説があったり、タワー部分では天体望遠鏡で月のクレーターや土星のわっかを順番に見せてもらったり、非常に充実した内容でした。

タイミングが合えば、ぜひ参加してみて下さいね。

住所 沖縄県八重山郡竹富町字波照間3905-1
電話番号 0980-85-8112
入館料 おとな 昼400円・夜500円
営業時間
(夏季)
[4月〜10月]
10:00〜17:00・20:00〜22:00
営業時間
(冬季)
[11月〜3月]
10:00〜17:00・19:00〜21:00
定休日 月曜日
年始(1/1~1/3)
旧盆(旧暦7/12~7/16)

※昼間は午後のみ開館、夜は不定休です。冬季は閉館していることもあります。


波照間島 星空観測タワー公式ページ|星空観測タワー|竹富町観光協会

夜間、集落から夜空を見上げるだけでも、都会では決して見られないような星の瞬きに感動すること間違いなしです!